あの時______
あたしは14歳のトキで・・・
家族を亡くした時。
あたしは訳がわからないままコノ公園で立ちつくしていたんだ。
涙も出ない。
声も出ない。
何も考えれない。
ただただ立ちつくしていただけだった。
幼かったあたしは家族を亡くした。と思うのが精一杯で他のことを考えれるような余裕もなかった。
そんなときに圭が現れて・・・
「そこで何やってんの?」
立ちつくしてるあたしを見て不思議に思ったのか声をかけてきた。
「・・・・・わかんない。」
消え入りそうな声で応えたのに圭はちゃんと聞いてくれていて
「・・・嫌なことでもあったの?」
優しく問いかけてきて頭をゆっくり撫でてくれたんだ。
そしてあたしを諭すように・・
「悲しいことがあったなら泣けばいいよ?
嫌なことがあったなら叫べばいい。
ためてたら病気になっちゃうんだよ?
それでも悲しかったり嫌な気持ちだったら
空を見上げればいいんだよ?そうすれば気持ちが楽になるんだって!!」
圭の言葉にあたしは泣き崩れてしまったんだ。
そんなあたしを圭はずっと慰めてくれていた。