久しぶりに碧と話した。



あんなことがあってから碧とあまり話せずにいた。



お互いってゆうか主に碧の方が避けてる気がしてた。




話せないだけでこんなに苦しいとは思ってもみなかった。


けど俺から話しかける勇気もなく
すれ違ってもまるで知りあいでも何でもないように通り過ぎる。



“あのこと”も聞けないままで
三原のことも・・・・
どうにもできないままで




時間は過ぎて行った。





そして今日。


「あ。圭!!圭もリレー選手だったの?」

本人は気付いてないだろうけどちょっと戸惑ったみたいな顔で話しかけられた。


“そんな顔するなよ”と抱きしめてしまいそうになる本能を必死に抑えて

「あぁ。」

とだけ答えた。


ちょっとそっけなかったかな・・・と思ったけどコレ以上話してたらもう
抑えられなくなりそうだったからはやく遠くに行きたかった。


なのに・・・


「何走者目?あたしはアンカーだよ♪」

そう言って笑うから・・・


もう無理だって思った。




そう。もう抑えることなんてしない。


本能がそう囁いた。