「だから・・・

あたしが倒れたことはただの・・・・


睡眠不足で・・ってことにしといて?



お願い。」


そう言って顔をあげた碧は何を言っても聞かない。


とでも語ってるような瞳だった。



「・・・わかった。」



“ホントにこれでいいの?”

そう碧に言う勇気はあたしにはなかった。




碧の為というのならもっと違う選択もあっただろう。
なのにあたしは今の碧にもう




傷ついてほしくなかった。







と思っていただけで






このとき碧は言葉を口にするたび息をするたび






傷ついていたんだ。