しばらくして扉が開いて誰かが入ってきた…



「高野…」

それは三原くんだった。


とても思い詰めたような表情で…あたしを見てる

「大丈夫なのか?」


“大丈夫なのか?”

あたしの頭の中で駆けめぐる言葉





みんななんでその言葉を口にするの?







大丈夫なわけないよ…

大丈夫なんかじゃないよ…






そんなあたしの思いとは裏腹に勝手に動くあたしの口。

「うん♪大丈夫だよ!
心配してくれてありがと」

ニコッと笑う…






これがあたしの精一杯の強がりで弱さ…







だから…
気づかないで触れないで。


泣いちゃいそうになるから…