キィ・・・。

屋上についてやっと手を離してくれた。


「・・・。
俺は・・・。高野のコトが好きだ。」


ドクン・・・・。
心臓が跳ねる。

「・・・・・。」


「高野には・・・・。
1人で抱えてることがあるんだろ?

それは・・・。俺に一緒に抱えれない?」

真剣なまなざしであたしを見つめる。



ヤダ・・・。
そんな真剣にこっち見ないでよ・・・。


あたし・・・。
もうすぐしたら・・・・。

いなくなるの。だから構わないで?


「そ・・・・んな・・・。」

視界がぼやける。
目頭が熱くなる。


泣きたくない。
泣いちゃ駄目だよ・・・。