キーンコーンカーンコーン・・・。


「終わったぁ・・・。」
「今日の数学ね・・・」

みんな帰り支度をしてる。


「高野。ちょっと来て。」

三原が真っ直ぐに見てくる。
それが嫌で・・・。

「・・・。や・・。今日はちょっと・・・。」


断る。

「すぐ終わるから。」


と言って引っ張られる。

「え・・・ちょ・・・」






「どこ行くの?」

あたしは引っ張られながら聞く。
不安も混じりながら・・・。

「屋上」

そんなあたしの気持ちに気付いてないフリをしてるのか
淡々と答える。


「な・・・んで?」

声が震える。


ヤダ・・・。なんで・・・。
心に触れてくるの?