「・・・。もう夏休み終わり?」

「そーだよ。明日から学校だよ。」


今あたしたちがいるのは
可愛いアンティークな喫茶店。

課題も終わったし
ひと段落で夏の終わりを噛み締めています。


「長いようで短かったよね・・・・。

あれから空谷くんに会った?」

「・・・。あってにゃい。」


小さーい声で答える。
だって何回も会えって言われてたのにあってないいんだもん。
大きい声でなんか言えないよっ!!


それでも聞こえるゆうちゃんの地獄耳。

「あえって言ったよね?」

「はい。言われました。」

怖いです。ゆうちゃん。

「何で会わなかったの?

誘わなかったの?」