「えっと・・・ごめん・・・。
あたし・・・貴方の名前知らなくて・・
顔もあんまり覚えてなくて・・・」

あたしはうつ向き気味に話す。

そんなあたしに貴方はやっぱり笑って。

「そんなっ!!一緒に遊んだりもしたのに?
名前も知ってたと思うんだけど・・・。」


「ごめん・・・。」

「まあ・・・そのうち思い出してくれれば♪」

(優しいな・・・)

あたしは思ったことをそのまま口にした。

「空谷くん・・優しいね。」

あたしは笑って言った。

「ありがとう」

嬉しかったから・・・
素直に言葉にするよ。

(ありがとう)

笑っていた空谷くんは急にうずくまって・・・

「・・・っ・・」