俺は朝早く起きて、グラウンドに向かう。 誰もいない静かなグラウンド。 練習中には見られない光景が、なんだか充実してみえた。 俺はひとり、フェンスに寄りかかった。 「空が・・・青いなぁ」 ボソっと呟く。 誰にも聞かれないほど、小さな声で。 そして、俺はフェンスの間にあるドアを開け、誰もいないグラウンドに入る。 俺は、いつもどおりにずんずん入っていった。 少し歩いて、立ち止まり空をみた。 俺はひとり、空想を始める。 目を瞑り、息を吸う。 「すぅ...」 これから、俺の空想が始まる。