高校生。

それは、夢の舞台となる甲子園への道。

甲子園は、俺の全部が詰まってる。

「菜緒~!!」

俺は、菜緒にいつも駆け寄る。

「悠!!」

菜緒も、それにのって駆け寄る。

「菜緒、緊張するな~。」
「え、何が。」
「何が・・・って、入学式だよ!!入・学・式!!」
俺は、高校の大切さを大きくアピール。

「あ、そう。そっか~、そうだった。」
「そうだった・・・って、なんで忘れてんの!?」
俺は、菜緒に目線を送った。

「あ、ごめーん!!あたし、今日お母さんに頼まれてることあったんだった。」
菜緒は、それを無視するかのように、後ろを向いた。
「おい!!菜緒!!」

スタスタ・・・

「待てよ。」
俺は、菜緒があの約束を忘れてしまっているんじゃないかと、心配になった。

「なんて、無責任な奴・・・。」

俺は、頬を赤くさせながら言った。

明日、正直楽しみだなぁ。
俺は、子どもみたいにはしゃいだ。