二人とも黙り込んでしまった。 突然、視界が明るくなった。 「ねぇ大和、月がきれいだよ」 と湖を見ていた詩織が笑顔で振り返り言った。 月の光が湖に映って一筋の光が降りてきているように見えた。 「空もきれいだよ」 と大和が言った。 空を見ればたくさんの星が輝いていた。 2人で木にもたれかかりながら空をみた。 5歳の時の記憶がとても大事なものだと思う。