陸からのキスに耐えられず、意識を飛ばす。


目が覚めたら……

水族館最奥の熱帯魚のブースがあるところのベンチに

陸にひざ枕をされてる状態で横になっていた。



「このセクハラドスケベ変態俺様野郎……」

「また意識飛ばしたいのか?」


暴言を吐くと、さっきより数倍恐ろしい黒笑を頭上から返される。


「しゅみましぇん……」


怖くなって、即座に謝った。

それと同時に起き上がる。


「…あと10分寝てたら、ご開帳して起こそうと思ってたのに」

「…………」


暴言を吐きたかったんだけど、色々仕返しされそうだったから我慢した。





今、この熱帯魚のブースにはあたし達2人しかいない。

静かで少し暗い。


陸と熱帯魚がいる水槽を眺める。