喋らないので、沈黙が続く――。
いつもなら、膝の上に乗るのは、「恥ずかしいからイヤ」って言うはずなんだが…。
今日はどうした……?
抱き着いたまま、動かないし…。
いや。抱き着かれるのは、おおいに嬉しいんだが…。
「………あのね………」
「ん?」
「………やっぱり何でもない」
「は?」
「仕事の邪魔してごめんなさい」
「杏…?」
あれほど抱き着いていたのに…急にあっさりと離れた。
表情を見ても……何かがあることは明白だ。
でも、まだ言いたくないらしい。
また溜め込んでんな……。
「お茶…入れてくるね……」
「あ…あぁ………」
下を向いたまま……部屋を出て行く。
いつもなら、膝の上に乗るのは、「恥ずかしいからイヤ」って言うはずなんだが…。
今日はどうした……?
抱き着いたまま、動かないし…。
いや。抱き着かれるのは、おおいに嬉しいんだが…。
「………あのね………」
「ん?」
「………やっぱり何でもない」
「は?」
「仕事の邪魔してごめんなさい」
「杏…?」
あれほど抱き着いていたのに…急にあっさりと離れた。
表情を見ても……何かがあることは明白だ。
でも、まだ言いたくないらしい。
また溜め込んでんな……。
「お茶…入れてくるね……」
「あ…あぁ………」
下を向いたまま……部屋を出て行く。