「見事にハメられました。隆弘くんに。」 「ハメられた?」 神田くんは、小さく頷いてから話し始めた。 「僕、今日君が来るって聞いていたら、確実に来てないと思います。」 「…はぁ。」 一瞬、失礼な人だな、って思ったから、怖い顔になってしまったみたい。 「あ、別に君がイヤとか言う訳じゃなくて。」 「はい。わかってます、わかってます。」 「どうも女性が苦手みたいで。っていうか、興味がなくて。」 「なんかスミマセン…。」