暫くすると、彼氏さんと友達が戻ってきた。 「いたよ〜。ごめんね。」 彼氏さんの隣には、メガネをかけた色白の男の子が立っていた。 「すみません。人が多い所は苦手だから迷っちゃって。」 (この人が迷子くんかぁ…。) 「あ、コイツ神田悠太。」 「神田くんね。今日はわざわざすみません。」 「いや、暇だったから大丈夫です。」 神田くんが、そちらは?って顔をしたので、千香が慌てて私を紹介した。