一人になった部室に、一際大きく響く自分の溜息。


それは、女同士の特有の空気が面倒臭い所為なのか。

それとも、先生に言いに行かなくてはいけない面倒臭さの所為なのか。


どちらにしても、面倒なのには変わりなく…



「仕方ない。行くか…」

覚悟を決め、体育教科室に向かった。



体育教科室の扉の前に立つ。

意味もなく緊張している。

いつまでも、ここに居る訳にもいかず…

軽く目を閉じノックをしようと、右手で作った拳を胸の高さまで挙げた――

―――その時、