私を拾ってくれて、ご飯を食べさせてくれる。

 働かざるもの食うべからずっていつも言うけれど、それに当てはめたら私は働いていることにはならない。

 家事は全部私がやっているけれど、それ以上に、彼が危険な仕事についていることを知っている。

 彼の右手、クローム鋼の義腕の傷が、毎日ちょっとずつ増えていることも知っている。

 お掃除も私の仕事。