少し歩いて2階にいくと…

「莉子、ここだよー」

そう花凛が言った。

「うんっ」

あたしたちの部屋は、24号室だった。

花凛がドアを開けて、あたしも続いて入ろうとした時、部屋の中からいるはずもない人の声が聞こえた。

「花凛、莉子ちゃん、遅いよー!!」

…奏汰くんがいた。

そしてその隣には、何故かあたしの好きな人、神崎拓也くんもいた!!

「…え?」

訳が分からないというあたしを横目に花凛は自己紹介をし始めた。

「ごめんねー、コンビニ寄ってきたんだ。あ、あたしの名前は渡辺花凛。よろしくね?ちなみに奏汰の彼女だから!!」

「俺は神崎拓也、よろしくな。」

「よろしくー、ほら莉子!!あんたもしなさいよっ」

ぼーっとしていたら、花凛に渇を入れられた。

「…へ?えっ、あっと、あたしはた、高橋莉子です。よ、よろしくね?」

やっばい、かなりどもっちゃったよ。