私は電車を降りて改札を抜けても、ドンドン涙が溢れ出して止まらなかった。
あの日から、一体何日が過ぎただろう・・・
いつも隣りにいた愛美がいない事に、慣れるどころか、時間と共に私の寂しさは増していた。
メールの最後に、黄色と赤とで交互点滅しながら″愛してるよ″の文字。
馬鹿だなあ・・・送る相手が違うよ。ハハ!!
ああ、そうか!!
メールは自分が直接送らなくても、時間指定して送信する事も出来るんだった。
愛美が私の誕生日の0時ピッタリにメール送信を設定して、ハッピーバースデーメールを送ってきた事がある。
このシステムを利用すれば、あの授業中に送信されて来たメールは誰でも可能だったという事になる。
いや・・・
敢えて授業中に時間を設定したという事は、むしろ送信した人間が限定される。