「おせぇ!」

「ほんまゴメン!」


よーた君はあたしの頭を軽く叩く。

あたしは何故か気合いを入れてセットした髪がくずれそうで,思わずよーた君を叩く。


あたしのグーは簡単に,よーた君のパーの手に吸い込まれそのまま宙に揺れた。


「いこか!」

ニカッと笑うよーた君が以前と変わってなくて安心した。






「う…うまぁ!」

「やろ〜?俺こないだ来て感動してんな〜♪」

「ふーん…女の子と来たん?」

「…さぁね♪秘密〜♪」

「あはは!別に何でもいいけど!」

「ナナセはどうなん?彼氏と戻ったんやろ?」


あたしはビックリして酢豚のパイナップルを落とした。

「まっさかー!もお随分連絡とってないなぁ…」

「そうなん?!ほんだら新しい彼氏できた?」

「なんでよ?」

「いや,めっちゃ可愛いなったから…」

「…も,もともと可愛いし!!」

「……(笑)」


よーた君は,あたしの細かい変化とか見抜くからすごい。

大輝とのことを見抜かれたら嫌だな…