次の日は,亮平とスロットにでかけた。

あたしはパチンコで2万円も負けたけど,亮平がスロットで5万勝ちして機嫌が良かったから悔しくなかった。


むしろ,殴られずにケンカしない平和な日を2万円で買ったと思えば安いもんだった。




亮平の部屋に帰ると,ご機嫌な亮平はたくさんキスしてくれた。



抱かれてる間だけ,たくさんキスしてくれた。


あたしたちの関係はセフレかもしれないけど,それでもよかった。



亮平の携帯がよく鳴っても気にならなくなった。


あたしには週末のよーた君との時間という,唯一みじめにならない支えができたから。








…もう好きなんか,情なんかもわからへん…。







亮平の肩越しに見る天井が,涙でぼやけた。