朝みかはまるでぬけがらのように


ちかは必死でスリッパを探し
犯人は私たちと
わかっていながら
わからないふりをして


学校のスリッパを借りて履いていた


私たちに無視されているのも
気づいているのに
ふつうに話しかけてくる


もちろん私たちは話さない


うざいんだけど〜


邪魔!!


そんな言葉が行き交う


みかは笑顔を消した


ちかは話さなくなった


毎日学校にきては一人でいた

ずっと泣いてた


悪魔の足跡は
自分の友達までも
おいこんでいった