「蒼刃っ!?どうしたの!?」

「蒼刃!?」

「大丈夫か!?」



地面にがっくりと膝をつき、頭を抱える蒼刃。
僕も駆け寄ったけど、声が出ない。

…やっぱり、記憶が戻ったんだ。
それを言葉にしてしまうのが怖い。



「うっ…がっ…っ…。」



苦しそうに頭を抱えてもがく蒼刃。
そんな蒼刃に手を伸ばす星来。



ばしっ…!!



「きゃっ…!!」

「さわ…るなっ…!!」



あろうことか、蒼刃が星来を突き飛ばした。



「星来、大丈夫かい?」

「あたしは大丈夫です…だけど蒼刃が…。」

「うっ…。」



どさっ…。


そのまま蒼刃は意識を失った。