午前六時過ぎに李はベッドから起き上がった。
昨夜は結局、通信本部で夜の九時近くまで話をしていた。
今朝は六時半に起きようと目覚ましを合わせていたのだが、日の出と共に目が覚めてしまい、しばらく目を瞑ったまま横になっていたのであるが、新発見の彗星の事を考えてしまい、もう眠れない。
仕方が無く起き上がって時計を見ると、まだ六時過ぎである。
とにかく寝覚めも悪かった。
以前、小惑星群だと思われていた無機物生命体が地球に近づきつつある時も、地球外生物の操る宇宙船に、地球が侵略される夢を何度も見て、眠れなかった経験があった。
その続編のような夢を見てしまい、何ともいえない気分の悪さであった。
気分を紛らわそうと、顔を洗ってからジョアンの声を聞こうと電話を掛けた。
電話の向こうのジョアンは元気そうであったが、夫の智行は相変わらずの忙しさで、まだ帰宅していないらしい。
ジョアンが言うには、あと半年ほどすれば仕事も終了するらしく、休暇がまとまって取れそうだから、ニュージャージーの実家へ遊びに行こうかと話しているのだと伝えられた。
しかし李の方が、今は仕事が忙しくて、あまり会う時間が取れそうに無い。
それでも妻のヒュッジュがジョアンの顔を見ることができれば喜ぶであろうと思い、心待ちにして、待っているとジョアンには返答しておいた。
ジョアンと会話をして、幾分、心が安らぎ、李は公邸を出て連合本部へ向かった。
連合本部に入ると、本日の午後から行なわれる予定である、火星復興計画策定会議の打ち合わせを、補佐官たちと始めた。
昨夜は結局、通信本部で夜の九時近くまで話をしていた。
今朝は六時半に起きようと目覚ましを合わせていたのだが、日の出と共に目が覚めてしまい、しばらく目を瞑ったまま横になっていたのであるが、新発見の彗星の事を考えてしまい、もう眠れない。
仕方が無く起き上がって時計を見ると、まだ六時過ぎである。
とにかく寝覚めも悪かった。
以前、小惑星群だと思われていた無機物生命体が地球に近づきつつある時も、地球外生物の操る宇宙船に、地球が侵略される夢を何度も見て、眠れなかった経験があった。
その続編のような夢を見てしまい、何ともいえない気分の悪さであった。
気分を紛らわそうと、顔を洗ってからジョアンの声を聞こうと電話を掛けた。
電話の向こうのジョアンは元気そうであったが、夫の智行は相変わらずの忙しさで、まだ帰宅していないらしい。
ジョアンが言うには、あと半年ほどすれば仕事も終了するらしく、休暇がまとまって取れそうだから、ニュージャージーの実家へ遊びに行こうかと話しているのだと伝えられた。
しかし李の方が、今は仕事が忙しくて、あまり会う時間が取れそうに無い。
それでも妻のヒュッジュがジョアンの顔を見ることができれば喜ぶであろうと思い、心待ちにして、待っているとジョアンには返答しておいた。
ジョアンと会話をして、幾分、心が安らぎ、李は公邸を出て連合本部へ向かった。
連合本部に入ると、本日の午後から行なわれる予定である、火星復興計画策定会議の打ち合わせを、補佐官たちと始めた。