「広いなぁ・・・」
勇太は彼方に見える太平洋の水平線を見ていた。
隣で理絵が
「本当に広いなぁ・・・地球が丸いのを実感するね。ここから見渡すと」
その隣で由紀が
「本当ねぇ・・・」
三人は室戸岬燈台の展望所に立って、太平洋を見渡している。
海から吹いてくる風は身体に心地よく、爽やかな風に髪が揺らめいている。
空は透きとおり、どこまでも青く晴れ渡り、紺青の海も、きらめき輝いている。
目の前の空と海の風景は、理絵が、けがを負い、地球上空では無機物生命体との激闘があった、あの日と同じ様に広がっている・・・
「もう、来る頃かなぁ・・・ねえ、何時」
理絵は勇太に訊いた。
勇太は腕時計を見ながら
「もう少しで二時になるよ。確か待ち合わせは二時だったよね」
勇太の言葉を聞いて由紀が
「そう、二時の待ち合わせだったから、もうすぐ来るわよ」
三人は、由紀と理絵が二年前に、お四国巡りをしている時に知り合った、お婆ちゃんたちと室戸岬燈台で待ち合わせをしているのである。
由紀と理絵は本来であれば、お婆ちゃんたちと知り合った翌年、つまり去年に、一緒に車で、お四国巡りをするつもりであったのだが、次々と色々な出来事が重なり、できなかったのだった。
勇太は彼方に見える太平洋の水平線を見ていた。
隣で理絵が
「本当に広いなぁ・・・地球が丸いのを実感するね。ここから見渡すと」
その隣で由紀が
「本当ねぇ・・・」
三人は室戸岬燈台の展望所に立って、太平洋を見渡している。
海から吹いてくる風は身体に心地よく、爽やかな風に髪が揺らめいている。
空は透きとおり、どこまでも青く晴れ渡り、紺青の海も、きらめき輝いている。
目の前の空と海の風景は、理絵が、けがを負い、地球上空では無機物生命体との激闘があった、あの日と同じ様に広がっている・・・
「もう、来る頃かなぁ・・・ねえ、何時」
理絵は勇太に訊いた。
勇太は腕時計を見ながら
「もう少しで二時になるよ。確か待ち合わせは二時だったよね」
勇太の言葉を聞いて由紀が
「そう、二時の待ち合わせだったから、もうすぐ来るわよ」
三人は、由紀と理絵が二年前に、お四国巡りをしている時に知り合った、お婆ちゃんたちと室戸岬燈台で待ち合わせをしているのである。
由紀と理絵は本来であれば、お婆ちゃんたちと知り合った翌年、つまり去年に、一緒に車で、お四国巡りをするつもりであったのだが、次々と色々な出来事が重なり、できなかったのだった。