『舞夜、おはよ！！　クラス別れちゃったね。』

そう言ってきたのは友達の奈々だった。
「奈々！！　おはよう。　そーだね。」
『舞夜は天然なくせにＡ組なんだもん、びっくりしたよ。』

「ひど～い！！　あたし普通だよぉ！」
『うん、うん。わかったよ。』
「むー！　ね、誰と同じクラスだった？？」
『あたしは、アミとかかな。』

亜美は元同じクラスの仲が良かった子。
そっか、２人は一緒のクラスなんだ。
「あたし知ってる子ほとんどいなかったんだけど…　ちょっと不安。」

『マヤなら絶対大丈夫！！　お互いがんばろっ！！』
「うん。　ありがと。　奈々！」


ガラガラ－　　あたしは教室のドアを開けた。

『おはよー、舞夜ちゃん！』
『おはよう！！』
何人かの男の子が挨拶してくれた。
「おはよう！」
挨拶を返したけど、あの人たち名前知らないなぁ…

あたしは自分の出席番号の位置に座った。　周りを見てみたけど知らない子ばかり。
！！　あの子、さっきぶつかっちゃった子だ。　窓際の席なんだ。　今度はなしかけてみよ。　　慧永の席はあっこか。　遠くてよかった。　もうみんなと打ち解けてるし。
そう思っていると、
トントン。　　誰かに肩をたたかれた。