【伝説の開始ー7】


田崎は警戒した、
が相手は警戒する
相手でもなかった。





やってきたのは
荻原、大久保、小川の
3人であった。






田崎はホッとした。




しかし、
3人しかいないと
いうことは、
どうやら説得は
できなかったようである






大久保は
田崎の姿を見ると
急いで近付き、
大声で話しかけてきた。






「刑事さん!
こんなところで何を!?」






「何って……
大久保さんに頼まれた
雪かきをしているの
だよ!!」






大久保は
キョトンとした顔で


「私頼みましたっけ!?」






「いや!
さっき大久保さんが
白井と話した時、

ワシに雪かきをするよう
伝言頼んだの
でしょう!!?」






「………?
私はさっき白井さんに
「刑事さん
かなり疲れている
みたいだから、
無理をさせずに
ゆっくり休ませて
あげてください」って
言っただけですよ!」






この言葉に
田崎は凍りついた。







アイツ…!

もしかして……!!?