「…お前が家を見付けて生活出来る環境を整えたら、俺はもうお前の傍を離れる」 「…そんな……どうして…」 「…この手で守りたい、大切なものを見付けたんだ」 「……………」 「…かと言って、今のお前を見て見ぬ振りなんざ出来ねぇ…少しでも力になれたらなと思ってる」 「……隼人…」 「…それでもお前が構わねぇって言うなら…抱きしめてやる」 「…い…嫌よ…そんなの、虚しいだけだわ…」 お前の事だからな。 そう言うと思ってた。