刻々と時間は過ぎて行き20分程経った所で隼人さんが部屋から出て来た。 …女の人と一緒に。 女の人は…スーツケースを引いてる…? どうなってるの? 「待たせて悪かったな。お前の知らねぇ女乗せるが…すぐ降ろすから」 「…初めまして。わざわざ来て貰ったみたいで、ごめんなさい…」 「…初めまして…い、いえ」 明らかに上品そうで、微かな香水のいい香りを漂わせた綺麗な女の人が後部座席へ乗る。 この人はもしかして…。