少ししてすぐ、部屋のドアが勢いよく開いたと思うとズカズカと優花が入って来た。


私は慌てて流れた涙を手で拭いぎゅっと目を閉じ寝た振りをした。




「お姉ちゃん…起きてるんでしょう?」


「……………」


「私、隼人さんのやめるから。やめるって言うより…元々好きで近付いたんじゃないもの」


「……どういう事?」


「…お姉ちゃんの好きな人、横取りしてやろうと思っただけなのよ」




優花…?


何言って…。