ハァーっと溜め息を盛大に付いて…とにかく、と話をまとめ出した直也は無茶なことを言い出す。
「とりあえず…その部屋のデカいポスターを剥がせ」
『……MURI』
「何?」
『MURIッ! 1回剥がして、どうするつもり?! 響様の美しいお顔に折り目や皺が入ったらどう責任取るつもり?!』
恐ろしさに打ち振るえている私を可哀想な目で
「俺のポスター貼ってやるよ」
『3秒で破り捨ててやる』
「このやろ… つか、普通の姉はそんなもん貼ってねーよ」
『ポスターはみんな貼ってるよ!』
「お前のポスターは響様だろ」
『何よっ。普通って何よ? 響様は普通に格好良いんだからね?!』