『でっ?!』
しっかりとお代官様より1000円札を受け取り、両手で握っていると我が弟のお代官様(しつこい)はグイっと私の顔に近付いた。
「みんなは騙されている」
『は?』
「お前が変態だと知らない」
『なんだと?』
「そして、みんな何故かお前を“可愛いアネキ”だと言う」
『何ですってッッ?!?!?!』
「その“可愛いアネキ”のイメージを守らなければならない。もし…奈緒が変態だとバレれば俺は変態の弟となってしまう」
『直也くん…納得いかないところが多数あります』
「何だよ」
『変態じゃねーよ!』
「じゃぁ、痴女かっ?」
『………痴女ってどういう意味?』