どうやって帰ってきたのかは、よく覚えていない。
気が付いたらソースを…買ったらしい袋を持って家に着いていた。
『ただいま』
「奈緒ちゃん、おかえり。ソースありがとうね。まま助かったわ」
『うん、はい』
ままが袋を手渡し、中を見ると心配そうに私を見てきた。
「奈緒ちゃん…どうしてウスターソースとプリンが5つも入っているの?」
どうやら、無意識にプリンを買っていたらしい。
しかも…
ソースはウスターだった。
『うん、分かんない』
「…直也にお願いするね」
『うん。』
その後、散々直也に罵られたのは言うまでもなかった。