『チーズ in ハンバーグ……を狙ってるんですか?』
「へっ?!」
リアル響様の声と同時に直也くんにすごい勢いで……
いや、フルスイングで頭を叩かれた。
『いったぁ~』
半泣きになりながら頭をさすっていると
「遊先輩…」
やけに真面目な直也の声
「何って?」
やけにおちゃらけているリアル響様の声
『ん?』
全く空気を読めていない私の声が教室に響いた。
「先輩は何したいんスか」
「奈緒ちゃんが面白いから話したいだけ」
何故かピリピリした雰囲気がした。
そんなに……
あたしのお弁当に入ってるチーズ in ハンバーグが食べたいのだろうか
確かに美味しいけども!!
神レベルの旨さだけども!
こんな雰囲気になるなら……あげ、いや。
一口ぐらいならあげてもいいよ?!