「遊先輩、何でこいつ連行してきたんすか?」
「見ての通り鼻血出しちゃったから」
考える素振りをした直也は私の首根っこを掴んで端っこに引っ張った。
そしてリアル響様に聞こえないような声で
「鼻血って……奈緒、お前何妄想したんだよ」
『あのね…響様とリアル響様がフュージョンしちゃったんでふ』
「はぁー… もう変態ってバレた?」
『なんだその元から変態的なノリは』
「ふっ」
悪い顔っ!!!
「否定するのか?」
スッとスマートな動きで服に美しく咲く薔薇を指差して笑みを浮かべた。
……悪魔だ
『めっそうもございまへん』