と、
次の授業が体育の為に更衣室で着替えているという…短い時間の色濃い話を終わらせてグランドに向かっていると
「あ、奈緒ちゃん」
『ふへ?』
ま、間抜けな声が出た…
とぼんやり思っていると振り返ったそこに居たのは
愛しの響様
ではなく
リアル響様こと
“プリンス・遊”
『ぷ…プリンス』
「プリンス?」
『いやいやっ! 何でもないです』
プリンスに少し笑いが含まれているのは突っ込んでくれるな。
「直也にあの後、怒られなかった? ヤキモチやいてたから」
『えぇっ? ヤキモチどころか目で殺されかけただけなんで大丈夫です!!!』
「それ全然大丈夫じゃないけど!」
可笑しそうに声を弾ませるプリンスに少し心臓が早くなるのを感じる。
…響様
みたい!!!!
キュンとしちゃうよ!!!
え??
違うだろ、って何が?