『分かってる!』
「じゃぁ、使い方が間違ってるのは分かるな」
『間違ってない』
「諦めろ。奈緒は常に普通の反対側にいる」
『なっ?!』
普通の反対側…
なんか危ない子じゃないか。
「てか、時間かなり潰したんじゃねーの? ごめんな。先輩らなかなか帰らねえんだよ」
『あ、それは大丈夫だよ! 雑誌買えたし、店の中にずっといたし』
「…まさかずっとアノ空間にいたのかよ?」
・・
アノ空間?
癒やしだよねー
『うん』
「すげーな」
心底感心するような声を出していただいてますが、何か嬉しくないぞ
『一緒にアノ空間で生活しよう』
「全力でお断りします」
――こうして(?)
リアル響様と私の初対面は幕を閉じた。