『あー、ね。大丈夫、大

丈夫。ニノはたまにいた

ずらが過ぎることはある

けど、悪い人じゃないか

ら』

「…何か不安になるんで

すけど」

『すぐに慣れるよ』

相葉ちゃんは何を思い出

したのか、一人思いだし

笑いをしている。

「何笑ってんの?」

『何でもない』

「教えろよ」

二人でこうやってじゃれ

あう時間が楽しい。

だけど、相葉ちゃんには

言わないが早いところ引

っ越さなければと思う。

俺が相葉ちゃんとルーム

シェアしている経緯―。

前の会社を辞めて、独身

寮を出た俺は引越し先を

見つけるまでの間をイン

ターネットカフェやカプ

セルホテルで寝泊まりを

していた。