「死ぬなんて 簡単に
言うな。 世の中にはな
生きたくても 生きていけない人が沢山いるんだよ。」

そいつは悲しそうな声で
そうつぶやいた。


―――――――


「そこから 気ー失って
気づいたら自分の部屋のベッドにいたわけ」


わたしのはなしを真剣に聞いていたなおは
口を全開に開いていた。


「ぷっ ちょっと なお~
顔まぬけだよー あはは」

「まぬけとかの問題違うって。 あんた今、
別れたって言った?」