ザッザッザッ 何かが迫って来ている。 人間のようだが、どちらにせよ身動きの取れないこの状態ではどうしようもない…。 いっそ自爆でもしてしまおうか。 「武器を捨てなさい」 その時、凛とした響きのある声が聞こえてきた。