【ムダな日々】
を過ごし
ついに卒業式が
やってきた。
感動の涙や
友達との別れに涙する
同級生たちに混じり
真里は
早く終わらないかなぁ
と思っていた。
式が終わり
全員での写真撮影の時
金原先生が真里に声をかけた。
「川島さん…色々あったわね…アハッ。これから…高校行って、友達作って、勉強して、夢を叶えなさいね。」
「夢なんて決まってないですよ」
あっさり言い返した。
「…もう!これからちゃんと見つけなさいねっ!じゃあ!卒業おめでとう!」
そういって金原先生は別の生徒の方へ行ってしまった。
真里は冷めた表情をしながらも
「さよなら」
とつぶやいた。