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事故から何日も経った
女の子の兄は
良くなる所が
日に日に悪くなっている
 
ある日、
女の子は兄の傍で手を握りながら寝る
 
女の子の兄は目を開けた
妹の疲れた寝顔を見て思った
  桃...
  ごめんな...
  お前を一人世に残すことになる
  あんまり悲しまないでくれ
  幸せになってくれ
  ママと俺の分まで幸せに...
妹の頭を力が無くなりそうな手で撫でる
 
 「ん?
  徳兄?!
  !!今、浩兄呼んでくる!」
そう言って兄の友人の医師を呼んでくる
 
急いで戻って来た二人
 「徳!気分はどうだ?」
 
 「...良くない...
  桃、話がある!」
 
 「徳兄、きっと大丈夫!
  喋らないで、寝てて!」
 
 「だめだ...
  今言わないと...
  浩、お前にも頼みがある!」
妹の泣き顔を見て真剣な眼差しで言う
 「俺はもう長く無いと分かってる!」
 
 「そんなことない!!」
女の子が反応する
 「徳兄はきっと長生きする!」