side 匠

『中2に新しい子が来る』

亮が嬉しそうに話した。


新しい子かぁ。。
どうせ、たいした子でもないだろう。

俺は軽い気持ちだった。






『舞音です。』
思った通りの子。
一見可愛いだろう。
けれど俺好みじゃない。



『舞音ちゃんの友達?』
亮が喋りかけた先には
もう1人女の子がいた。


[あ、]




一言そう思った。


まっすぐととらえる
瞳に吸い込まれそう
だった。



そして何より




寂しい瞳だった。