「楯永。お前の点悪すぎるぞ。」
あくまでも、顔はいつもと変わらない無表情(?)さで、あきれた声を出す大門寺。
「すいませんでしたね。どうせ私はバカですよ。」
私がムキになって言い返すと、
「あ。自覚あるんだ。」
と真顔で言われる、始末。
仕方なく、
「一応私、これでも12年間生きていますから。」
と言い返す。
「ふぅん。ま、良いや。まずここ。アルファベットも書けていないぞ。」
そう私は、小文字のeをすべて逆向きに書きました。
「それにdとbも反対だ。何だboor(本当はdoor)って?」
バカにされたのにイラついていると、
「お前テスト勉強したのか?」
と聞かれる。
「いえ。英語は手を付けてません。」
素直に答える。
「他の教科は?」
「国語は92てん。代数100点、図形97点の理科93点、歴史82点で地理80点。パソコンも50点中42点。」
そう。他は優等生なみに出来た。
「どれも80点越えか。俺の補習にひっかり掛ったか?」
笑みを浮かべながら言う、大門寺。
「はい?」


そしてひどい一言。

















「ま、とりあえず。しばらくは毎日補習な。部活いつ休みだっけ?」