またあの夢だ。

もう何度目だろう。

小学5年生の運動会。
繰り返し繰り返しみる夢。

ベッドから体を起こし時計に目を向けると、午前3時をさしている。
起きるにはまだ早過ぎる時間だ。

あたしは布団を被り、強く目を瞑る。

無理矢理にでも寝てしまいたい。

夢のあとに残るのは、翔への強い恋心だけなのだから。