「翔!メリクリ~」

目の前には早苗のいつもと変わらぬ笑顔。

「お、おう」

早苗は気にしていないのか?

無理をしているようには到底思えない。

もしかしたら嘘の告白をして、俺をからかったのかもしれない。

早苗があまりにも普段通りで、どこか拍子抜けしてしまった。

意識していたのは俺だけか。
くだらねえ。

野菜を鍋にぶち込むと、俺は早苗に鍋の管理をまかせトイレに行くことにした。