『余命はあと半年です。』

今日私に投げかけられた冷たい言葉。

でも私はそれを聞いて涙も出なかったし動揺もしなかった。

泣き喚くお母さん。

私は分かっていた。

私が近いうちに居なくなることを。

死んでしまうことを────。

「刹那、気を確かに持って!!刹那は死んだりなんかしない!!」

気なんかちゃんと持ってる。

気をちゃんと持ってって言いたいのはこっちだよ。

浅野刹那 16歳。

私の命の時計が今、ゆっくりと動き始めた。