木の下、唯一安心するこの場所で何度も何度もそう思う。 ガラスがとてつもなく憎くて、嫌いと。 ――…っ! 「…ぐっ…!」 …気持ち悪い…っ。 家族も何もかも嫌いだ。 信頼する人間なんて、たった二人だけ。 俺にとって、二人の幼なじみだけ。 ゼンとアリネ、ただ二人だけ――…。