なんて残酷な宣告だろう、幼いながらそう思ったのを覚えてる。



だけど人魚姫はそうなると知っても、王子の住む城へと行った。




声を失い、命を救ったのは自分と言う事さえ出来ず。




傍に、いられればそれでよかった?





やがて王子様は城に一人の娘を迎えた。



人魚姫ではない、別の娘を。