気付けば朝だった。


朱理が起こしに来るよりも先に目が覚めた。




懐かしい夢だな・・・。





あの時から朱理は俺を、本当の"兄"として見てくれてるのかもしれない。





だけど俺はもぅ、朱理を妹だとは見れない。



高校生になって、可愛らしかった朱理も、どんどん綺麗になっていく。



優しさと、暖かさを知るたびに、特別な気持ちが大きくなった。








だけど俺達の関係を壊すことなんてできない。気持ちは伝えない。





あの日から、俺を支えてくれる朱理を、ただ側で見守ることが、俺の役目なんだ・・・・。